About Us

近年室温、大気圧下でのプラズマ生成が可能になりました。これが低温大気圧プラズマ(cold atmospheric plasma, CAP)です。CAPはこれまで主に半導体加工、接着など工学や材料科学分野で利用されてきましたが、最近CAPの生物・医学領域での利用に関心が集まっています(プラズマ生物学・医学)。最近特に注目されているのはがん治療への利用です。CAPやこれを照射した液体(プラズマ照射液)はがんだけを攻撃して、正常な細胞は傷害しない性質(腫瘍選択的傷害性)を持っています。

  しかし、プラズマ照射液がなぜ腫瘍選択的傷害性を示すのかはよくわかっていません。またこれによるがん治療法の研究はまだ始まったばかりで、実用化までには解決しなくてはならない多くの課題があります。当法人は、これらの基礎および実用的課題を解決して、プラズマ照射液を用いた副作用の少ないがん治療を実現することを目標に研究を行っています。

また、プラズマ照射液は、その作成法により細胞を酸化ストレスから保護する作用も示します(プレコンディションニング作用)。そこで、酸化ストレスを起こす薬剤や紫外線等による動物、植物の細胞・組織の傷害、劣化、老化やそれが要因となる疾患の防止に利用することが可能です。当研究所は、これらのプラズマ生物学・医学の基礎ならびに応用研究を行っている非営利型一般社団法人です(2018年12月から文部科学省科学研究費助成事業指定機関に指定され、大学や国立研究所と同格の研究機関として国より認定されました)。

Members

代表理事 鈴木良弘(Yoshihiro Suzuki-karasaki)Ph.D.医学博士。


東京生まれ。埼玉大学理学部化学科で有機化学を専攻。東北大学大学院理学研究科博士課程にて生化学を専攻。35年間の民間会社、国立精神神経センター、日本大学医学部における研究活動後、 2017年9月一般社団法人プラズマ化学生物学研究所を設立。その間理化学研究所国際フロンティア研究部門研究員。チェコスロバキア科学アカデミー、イスラエル科学財団、オーストリア科学財団研究グラント審査員および国際がん専門誌 Frontiers in Oncology のResearch Topic Guest Editorを歴任。2017年 6月から英国王立医学協会 (Royal Society of Medicine)外国人会員(フェロー, FRSM)。

 現在、World Congress on Advances in  Oncology, WCAO)ボードメンバー、国際がん専門誌Oncology Reports 編集委員、国際生物医学誌jBACHS Advisory Board Member、アメリカ薬理学実験治療学会(American Society of Pharmacology and Experimental Therapy, ASPET)、国際ミトコンドリア生理学会 (Mitochondrial Physiology) ならびにヨーロッパカルシウム学会(European Calcium Society, ECS) メンバー。 

 WCAO, Magic Bulletドイツ薬学会パウルエーリッヒノーベル賞受賞100周年記念国際シンポジウム、中央ヨーロッパ肺癌学会など国際学会および国内学会招請・招待講演多数。1981年東北大学藤瀬賞、2010年WCAO ベストプレゼンテーション賞受賞。

代表理事・所長

理事・研究員

研究員

客員研究員

非常勤研究員

非常勤研究員

非常勤研究員

非常勤研究員


科学顧問

知財顧問

監査顧問

鈴木・唐崎良弘、Ph.D., RSM (医学博士)

鈴木・唐崎美喜、BSc

鈴木・唐崎真奈美、BSc

落合豊子、MD, Ph.D.(日本大学教授)(医学博士)

中川千夏、MD (日本大学)

藤川一穂、MD (日本大学)

小野江・高橋明日香、MD (日本大学)

落合裕之、MD , Ph.D  (日本大学)


町口孝久(埼玉大学名誉教授)Ph.D.(理学博士)

内田・鮫島法律事務所

田渕行政書士事務所

共同研究先(計画中含む)

Supporters

約2ヶ月間のクラウドファンディングによる研究ファンド募集により23人の方から1,142,200円のご支援を頂くことができました。ここに改めて厚く御礼申しあげます。下記に公開を許可頂いた方のみの氏名を掲載させて頂きます(敬称略)。

辻村 • 杉浦靖也 • 川口久寿 • 鈴木秀雄 • 桧山 剛

競争的資金の運営・管理規定

PCBL競争的資金等の運営・管理ルール 

              2019年4月1日代表理事作成


1.    本ルールは、科研費等競争的資金の運営・管理に関わる全ての事務担当、研究者、管理者の皆さんに周知・遵守して頂かねばならない本法人のルールです。

2.    本ルールが守られず、不正行為が生じると、当法人の社会的信用の失墜、科研費取り扱い機関認定の取り消し、助成金の取り消しや返還、さらには金銭的賠償等の多くの問題が発生し、全ての構成員に多大な損失・損害が生じます。ただし責任は法人にあり、不正の当事者以外には個人的な責任は生じないのでご安心下さい。

3.    不正行為には大別して、物品の購入や保存等に関する金銭的不正行為と研究における不正行為(捏造、データ改ざん、盗用)があります。詳細はコンプライアンス講習会での説明及び講習会配布資料を参照して下さい。

4.    本法人の不正対策組織を知っておいて下さい。不正対策には以下の役職があたります。報告順からコンプライアンス推進責任者(総務部長)→統括管理責任者(理事)→最高管理責任者(代表理事)です。

5.    本法人はいかなる不正行為もしません。また不正行為を見つけたら速やかに対処します。不正行為は全てコンプライアンス推進責任者に報告して下さい。不正行為は生じた場合の措置に関しては配布資料等を参照して下さい。

6.    本ルールは、必要に応じて適宜追加されるものとします。

Original Papers, Reviews & Conference Presentation (20142019)

1.    Suzuki-Karasaki Y. Mitochondrial network collapse is an essential process in cancer cell death induction by cold atmospheric plasma-activated liquids. 24th World Congress on Advances in Oncology & 24th International Symposium on Molecular Medicine 10-12 October, Sparta, Greece 2019(招待講演)。


2.    Suzuki-Karasaki M, Takashi A, Ochiai Y, Suzuki-Karasaki M, Yoshida Y, Ochai T, Suzuki-Karasaki Y. Air plasma-activated medium induces an iron-dependent ferroptosis-like cell death in human malignant tumor cells. 24th World Congress on Advances in Oncology & 24th International Symposium on Molecular Medicine 10-12 October, Sparta, Greece 2019


3.    Suzuki-Karasaki Y. Non-canonical cancer cell death caused by cold atmospheric plasma-activated liquids: A powerful approach for tumor-targeting treatment. Second Symposium on Advancement in Molecular Medicine., Graduate School of Health Sciences, Department of Molecular Medicine 15-17 October, Dokuz Eylul University, Izmir, Turkey 2019 (招待講演)。


4.    Onoe-Takahashi A, Suzuki-Karasaki M, Suzuki-Karasaki M, Ochiai T, Suzuki-Karasaki Y. Autophagy inhibitors regulate TRAIL sensitivity in human malignant cells by targeting the mitochondrial network and calcium dynamics. International Journal of Oncology 査読有 2019, 54(5):1734-1746. doi: 10.3892/ijo.2019.4760. Epub 2019 Mar 20.


5.    Ito T, Suzuki-Karasaki M, Tokunaga T, Yoshida Y, Ochiai T, Tokuhashi Y, Suzuki-Karasaki Y. Cold PSM, but not TRAIL, triggers autophagic cell death: A therapeutic advantage of PSM over TRAIL. International Journal of Oncology 査読有 2018 53(2):503-514. doi: 10.3892/ijo.2018.4413. Epub 2018 May 21.


6.   Tokunaga T, Ando T, Suzuki-Karasaki M, Ito T, Onoe-Takahashi A, Ochiai T, Soma M, Suzuki-Karasaki Y. Plasma-stimulated medium kills TRAIL-resistant human malignant cells by nonapoptotic cell death via membrane potential and calcium dynamics modulation International Journal of Oncology 査読有 2018 52(3):697-708. doi: 10.3892/ijo.2018.4251. Epub 2018 Jan 23.


7.   Ohshima Y, Takata N, Suzuki-Karasaki M, Yoshida Y, Tokuhashi Y, Suzuki-Karasaki Y. Disrupting mitochondrial Ca2+ homeostasiscauses tumor-selective TRAIL sensitization through mitochondrial network abnormalities. International Journal of Oncology 査読有51(4): 1146-1158, 2017. doi: 10.3892/ijo.2017.4096. Epub 2017 Aug 11.


8.    Takata N, Ohshima Y, Suzuki-Karasaki M, Yoshida Y, Tokuhashi Y, Suzuki-Karasaki Y. Mitochondrial Ca2+ removal amplifies TRAIL cytotoxicity toward apoptosis-resistant tumor cells via promotion of multiple cell death modalities. International Journal of Oncology査読有 2017 51(1): 193-203. doi: 10.3892/ijo.2017.4020. Epub 2017 May 25.


9.    Saito K, Asai T, Fujiwara K, Sahara J, Koguchi H, Fukuda N, Suzuki-Karasaki M, Soma M, Suzuki-Karasaki Y. Tumor-selective mitochondrial network collapse induced by atmospheric gas plasma-activated medium. Oncotarget 査読有2016. 7(15):19910-19927, doi: 10.18632/oncotarget.7889.


10. Suzuki-Karasaki Y. Tumor-targeting killing of multidrug-resistant human aggressive cancer cells by plasma-activated media via mitochondrial and endoplasmic reticulum damages. 21th World Congress on Advances in Oncology & 19th International Symposium on Molecular Medicine 6-8 October, Athens, Greece 2016(招待講演)


11.    Suzuki-Karasaki Y, Fujiwara K, Saito K, Suzuki-Karasaki M, Ochiai T, Soma M. Distinct effects of TRAIL on the mitochondrial network in human cancer cells and normal cells: role of plasma membrane depolarization, Oncotarget 査読有 2015 6(25) 21572-21588.

12.   Akita M, Suzuki-Karasaki M, Fujiwara K, Nakagawa C, Soma M, Yoshida Y, Ochiai T, Tokuhashi Y, Suzuki-Karasaki Y. Mitochondrial division inhibitor-1 induces mitochondrial hyperfusion and sensitizes human cancer cells to TRAIL-induced apoptosis. International Journal of Oncology 査読有 2014 45:1901-1912, 2014. doi: 10.3892/ijo.2014.2608. Epub 2014 Aug 18.


13.   Suzuki-Karasaki Y, Suzuki-Karasaki M, Uchida M, Ochiai T. Depolarization Controls TRAIL-Sensitization and Tumor-Selective Killing of Cancer Cells: Crosstalk with ROS. Frontiers in Oncology 査読有 2014. 4:128, doi: 10.3389/fonc.2014.00128. eCollection 2014. Review.


14.   Suzuki-Karasaki M, Ochiai T, Suzuki-Karasaki Y. Crosstalk between mitochondrial ROS and depolarization in the potentiation of TRAIL-induced apoptosis in human tumor cells. 

International Journal of Oncology 査読有2014 44:616-628. doi: 10.3892/ijo.2013.2215. Epub 2013 Dec 10.

Inventions & Patents

特願2019-514334

抗癌剤の製造方法、抗癌剤及び医薬(申請中)

2019.6.14:来る1010~12日にギリシャスパルタで開催されるがんならびに分子医学に関する国際学会24th World Congress on Advances in Oncology & 24th International Symposium on Molecular Medicineに代表理事と鈴木真奈美研究員が参加して、最新の成果を発表します。


2019.5.25:クラウドファンディングのリターンの一環としてに当研究所内で第1回のアカデミックカフェが開催され、クラウドファンディングにご支援頂いた方、以前からの支援者の方々ならびに当研究所スタッフ等総勢10名が参加しました。代表理事がプラズマ照射液によるがん治療法の最新知見等を紹介した後で、軽食と飲み物を楽しみながらのフリートーキングを行いました。がんの闘病経験者や現在闘病中の方から治療の副作用の大変さや体重激減といった体験談が語られて、皆さんが真剣に耳を傾けていました。そして参加者から副作用の少ないがん治療法が欲しいとの声が上がり、スタッフ一同改めてその開発の重要性を再認識しました。皆さんが積極的に参加者同士でトーキングしてくれたおかげで参加者のほとんどが初対面であったにも関わらず大勢楽しいひとときを過ごすことができました。

次回のアカデミックカフェは今年の12月に予定しています。薪ストーブを囲んでもっと楽しく有意義な会にしたいと考えております。ぜひご参加下さい。


2019.4.1:いよいよ今日から新年度です。本年度から鈴木真奈美研究員が新しいスタッフとして参加しました。また、んほんだい学脳外科助教の落合裕之博士が非常勤研究員として悪性脳腫瘍グリオブラストーマのプラズマ照射液による治療法研究に参加されます。新戦力の二人に期待します。


2019. 3.7:おかげさまでファーストゴール70万円を達成しました。ご支援下さった皆さん、本当にありがとうございました。


2019. 2.22:いよいよクラウドファンディングが公開されました。ファーストゴール70万円を目標に頑張ります。ご支援のほどよろしくお願いします。

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